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2014年07月10日

セミストロングフォームの効率性

公開された情報がすべて市場価格に反映されている場合、マーケットの効率性はセミストロング・フォームであるという。これは投資家がマクロ経済的なニュースや損益計算書、アニュアルリポートなどの公開された情報を分析するだけでは将来の株価の動きを首尾一貫して予測することはできないことを意味している。
セミストロングフォームの効率性から予想されることは、資本市場が関係のあるニュースに「早く」かつ「平均すれば正しく」反応するということである。
このことは前に述べたのと同じ理由で規則的に過剰反応、または過小反応する可能性を排除する。
例えばある企業の配当引き上げの発表にマーケットが過剰(または過小)に反応するとすべての投資家が知っていたなら、投資家はその発表の後、すぐに売り(または買い)に出るだろう。
配当、収益、株式分割、会計基準の変更、マクロ経済的指標、株式発行といったニュースの発表に対して株価がどのように反応するかについては、数多くの研究が行われてきた。そしてそれらの研究の結果、マーケットは公開された情報を効率的に、そして素早く組み込むことが一般的に確認されている。この発見によりわかることは、前述したことと同様に強力なものだ。
もし株式市場がセミストロングフォームで効率的であるならば、ファンダメンタル分析を行って売買しようとする株式を選択しても、利益には結びつかないことになる。  


Posted by financeman at 09:03Comments(0)

2014年06月23日

効率的マーケットの概念

現代の企業財務を支える主要なコンセプトの1つは、効率的マーケットの概念である。実務面から見ると、アナリスト、ファンド・マネジャー、企業の財務担当者が付加価値を生むためにどうすればよいかという疑問を持ち、それがこのコンセプトを考えるきっかけとなっている。
新株発行は先送りし、短期借入をして金利が下がるのにかけるべきだろうか。低く評価されているように見える会社を安く買収するのは良い考えだろうか。
実物投資の尺度は金融取引にも当てはまる。単純に正味現在価値に着目すればよい。債券発行の正味現在価値は、発行時に払い込まれる金額から将来の元本と金利の支払い総額の現在価値を引いたものに過ぎない。ある株式を購入する場合の正味現在価値は、その株式の価値からその株式を引いたものである。
これらすべての取引の正味現在価値がゼロならば、マーケットは効率的といえる。取引コストがゼロで、投資家が全員同じ情報を手に入れるならば、競争をしてもプラスの正味現在価値を獲得するためのチャンスはない。すべての入手可能な情報は、株価に織り込まれることになるだろう。  


Posted by financeman at 18:36Comments(0)

2014年06月07日

リスクを伴う投資の場合(2)

例えば発電所を新規に建設するといった投資案件を挙げてみよう。この場合、株式市場から類似した投資を選び出し、それを参考にして、その投資案件の期待収益率を算出する。このためには、株式市場において、リスクとはいったい何を意味するのかを吟味する必要がある。
リスクとは、予想を超えた事態が起こりうることである。株式に投資する場合、収益は予想を上回るかもしれないし、逆に下回るかもしれない。
株式投資はリスクを伴うが、財務省証券は実質的にはリスクがない。財務省証券の収益率の図を作ったら、ほとんどの年が0~10%に収まるだろう。平均から最も乖離したのは1980年代初めの数年間であるが、それでも10%を若干上回った程度であった。
財務省証券は満期まで保有した場合の収益が確定しているため、その収益率をもってリスク・フリー・レートと呼ぶことがある。
リスクに見合った見返りが得られなければ、あえてリスクを取ろうとする投資家は現れない。  


Posted by financeman at 18:49Comments(0)

2014年05月29日

リスクを伴う投資の場合(1)

投資案件にリスクがない、というのは正直稀な話である。では、リスクを伴う投資の場合、どのような割引率を用いるべきなのであろうか。
銅やココア、原油の卸価格を知りたい場合にはフィナンシャルタイムズ紙の商品価格欄が参考になる。ロンドン金属取引所、あるいは関連した商品取引や石油取引所の価格を調べればこれらの商品の原価を知る事ができる。
資本コストについても同じことがいえる。
つまり資本コストを知るにはリスク資本を売買する市場、すなわち株式市場に注目する必要がある。
発電所を新規に建設するといった投資案件を例に挙げよう。
この場合、株式市場から類似した投資を選び出し、それを参考にして、その投資案件の期待収益率を算出する。
このためには株式市場において、リスクとは一体何を意味するのかを吟味する必要がある。  


Posted by financeman at 16:56Comments(0)

2014年05月05日

リスクの無い投資の場合(2)

例えばインデックスリンク債では2030年満期という超長期の期間中、3.6%の税込み利回りが得られ、個人の税引き後ベースでは約3%の利回りとなる。
これは実質ベースの利回りである。つまり、消費者物価のインフレ率に上乗せされる利回りの水準である。
リスクのない投資案件の場合、少なくともリスクフリーレート(非危険利子率)以上の投資収益が求められる。例えばイギリス国内の投資案件で、かつキャッシュフローが実質(インフレ調整後)ベースで予測されている場合には、そのキャッシュフローに対する割引率には、イギリスの実質リスク・フリー・レートを用いるべきである。  


Posted by financeman at 13:54Comments(0)

2014年02月23日

リスクの無い投資の場合(1)

リスクのない投資として最もよく知られているものは国債である。政府による支払いは、約定どおりなされるものと考えることができる。というのも、政府は債務履行のために、いつでも紙幣を印刷できるからである。ただし、常にインフレの危険がつきまとうことを前提の上に、である。
国によっては、例えばイギリスなどでは、インデックス・リンク債が発行されている。これは、利払いと元本返済をインフレにリンクさせたものである。国債の約定収益、別の呼び方をすると最終利回りは、フィナンシャル・タイムズ紙に毎日掲載されている。こういった債券では確定した収益が保証されている。  


Posted by financeman at 22:23Comments(0)

2014年02月04日

市場の評価を株価が示す

ある企業が新しいプロジェクトや企業買収などの将来の計画を発表した時、株価はそれに反応し、上昇する事もあれば下落することもある。その企業の経営者は、その株価の反応を見て、発表した計画を市場参加者がどのように考えているかを知ることができる。
もし、株価が下落するようであれば、経営者はその計画を再検討し、決定を考え直そうとするかもしれない。このように、株式市場は経営者に、投資判断に対する他者の意見を聞く機会をもたらす。さらに言えば、株価は、現行の経営陣の下での企業価値を反映しているため、経営者がどのくらいキチンと仕事をこなしているかを見るための尺度となり、経営者の業績を評価するプロセスの手助けにもなる。
銀行もまた重要な経済的役割を担っている。資金の貸し手と借り手を結びつけるばかりでなく、銀行は企業の監視者としての役割も果たす。企業の資金調達が完全にバラバラな小株主のみによって行われるようなら、どの株主にも自分だけが私財を投じて経営者を監視し、経営者が株主利益の極大化のために行動するように仕向ける動機がない。  


Posted by financeman at 22:08Comments(0)

2014年01月25日

資産を有効活用する

株式市場は市場参加者のさまざまな意見を集約し、ある企業が現在の経営陣の下で評価される価値を伝える。例えばA社の株式がある価格で取引されており、B社はA社の資産をより効率的に活用することができるとしよう。
この場合、B社はA社を買収する事を決定するかもしれない。そうなれば、A社の資産はB社の経営陣がさらに効率的かつ生産的に利用することになる。もし株式市場が存在しなかったらどうなるのだろうか。A社の資産が有効利用されていないことにB社が気づくのは難しいだろうし、たとえ気づいたとしても、A社を買収して資産を移管することはできないだろう。このように、うまく機能する株式市場があって初めて資産は有効に活用され、まずい経営が企業支配市場を通して正されることが可能になるのである。  


Posted by financeman at 20:36Comments(0)

2014年01月11日

資源を効率的に配分する

金融市場は市場価格を通じて伝達される情報を用いて、効率的な資源配分を実現する。次のようなケースを考えてみよう。ある農夫が小麦やとうもろこし、オートミールを栽培できる土地を所有していたとしよう。彼はこれらの作物を栽培するのにどのくらいの費用が必要で、どのくらいの作物が収穫されえうかをほぼ確実に知っている。
しかし収穫後にその作物にどのような値段がつけられるかについては確実なことはまったく分からない。価格を左右するのは天候だけではなく、将来の需要と供給の水準も大きな要素であるからだ。しかしながら、小麦やとうもろこし、オートミールの先物価格を見れば、自分の農場の栽培費用がどのようになっているかが分かるのでこの農夫はどの作物を栽培すれば最大の利益を得られるかを判断することができる。また、彼は先物市場を用いて作物の価格を保障し、安心して作付けを行うこともできるのである。こうして先物市場という金融市場により、土地を最も活用することが可能になる。  


Posted by financeman at 15:27Comments(0)

2013年12月31日

所有と経営を分離する

金融市場を介して、所有と経営の分離もまた可能となる。そしてこの所有と経営の分離は大企業の運営には必要なものである。多くの企業には無数の株主が存在し、それぞれの株主が持つ嗜好や資産、リスク許容度、投資機会は非常にさまざまである。
しかし、アーヴィン・フィッシャーが1930年に示したようにそのような株主たちでも、。ある事項に関しては意見が一致する。すなわち、その投資の限界収益率が資本市場における同様の投資からの収益率と等しくなるまで投資を続ける、という点である。
この投資基準について異議を唱える株主はいないため、経営のプロに企業の運営をゆだねることになる。経営者は株主の好みに関知する必要はないし、経営者自身の好みについて株主に相談する必要もない。経営者が従わなければならない目標はただ1つ。すなわち、資本市場における同種の投資よりも高い収益を生み出すプロジェクトに投資することである。
別の言い方をすれば正味現在価値(NPV)がプラスである投資を行うことが経営者の目標である。この目標により、それぞれの株主の持ち分の市場価値は最大となり、結果的にすべての株主にとって最高の利益となるのである。  


Posted by financeman at 11:14Comments(0)

2013年12月20日

投資家間のリスクを分担する

金融市場を介すると、投資家の間で効率的なリスク分担が可能になる。後で詳しく見ていくが、リスクには分散できるものと分散できないものの二種類がある。分散可能なリスクは、収益が完全な相関を持たない複数の資産を保有すれば避ける事ができる。金融市場は投資家のリスク分散に役立つだけでなく、リスクとリターンの関係が非常に多様な金融商品を勢ぞろいさせることができる。そこで、個人は各人のリスク許容度により、投資対象を選択することができる。
例えば、極力リスクを避けたいと考えている投資家は、財産の大部分をリスクのない商品に投資するだろうし、リスク許容度の高い投資家は、投機的な株式を投資対象とするだろう。さらに言えば、デリバティブ市場の登場により、どの分散可能なリスクを負担し、どのリスクをヘッジするのかを選択する事が可能になった。分散不可能リスクは、定義上、分散投資によって、リスクを消滅させることができないリスクである。
しかしながら、先物やオプション市場の登場によりリスクをリスク許容度の低い、あるいはリスク管理ができない個人から、リスクを受け入れる、あるいはリスク管理能力が高いコインへと移行させることが可能となった。このように金融市場により、投資家間での効率的なリスク分担が可能になるのである。  


Posted by financeman at 23:32Comments(0)

2013年12月13日

借り手と貸し手を仲介する

歴史的に見て、金融市場は二種類の制度から成り立ってきた。1つは株式市場であり、もう1つは銀行、あるいは類似の金融仲介機関である。最近になって、先物やオプションの取引が成長し、第三の金融制度として加わってきた。
金融市場は数多くの重要な経済的役割を担っており、そのおかげで個人は現在と将来の消費活動の間でよりよいバランスを図ることができる。例えば一方で、素晴らしい投資プロジェクトを持ち資金の調達を必要とする企業家があり、もう一方で引退後の生活に備えて貯蓄の投資先を探している個人もいる。金融市場はこういった資金の貸し手と借り手を結びつけ、両者ともに利益を与えることになる。  


Posted by financeman at 00:45Comments(0)

2013年12月01日

株主利益の極大化を図る(3)

ここまで述べてきたように、株主からの要請にこたえる事は、ファイナンス機能が果たすべき役割の中でも特に重要である。しかし、企業の経営資源に対して権利を主張するものには、株主以外にも、顧客、従業員、サプライヤー、地域環境などがある。株主からの要請を、こういった株主以外からの要請に優先させるべきか否か、というのが三番目の問題だ。
繰り返しになるが、これらの間には必ずしも利害の対立が存在するわけではない。こういった利害関係者との関係を良好に保つことによって、企業の評判が高まり、ひいては長い目で見て収益性の向上につながるのである。しかし、道徳上の判断を伴う何らかの利益相反が生じる余地も残っている。株主利益の極大化といっても、それは経営者が日常生活で尊重している道徳や礼儀を考慮することを妨げるものではない、というのが私の考え方である。  


Posted by financeman at 17:25Comments(0)

2013年11月24日

株主利益の極大化を図る(2)

プロジェクトの収益率が株主が被るリスクと少なくとも釣り合っていなければ、「戦略」的プロジェクトといえども株主に利益をもたらすものとはいえない。これは暗黙の大前提である。財務的見地に立った問題提起を行うことは厄介な役目であるが、これは財務担当役員が果たすべき役割の中でもとりわけ重要なものといえる。他の幹部クラスのマネジャーたちの自己利益追及的な野心を食い止めることも、ときとして必要となるのである。
2つ目の問題はこれと関連している。財務上の尺度が企業全体の事業活動をいったいどの程度まで制約するべきか、という問題である。これに対する回答は実は1つではない。成功した企業でも、財務上の尺度が、経営陣の考え方に直接的な影響を及ぼしている場合もあれば、その影響が比較的弱いように見える場合もある。
しかし、たとえ財務上の尺度が完全に副次的役割に甘んじているように見える企業があったとしても、次のことはいえる。株主が十分な収益率を得られない場合には、株主が投資した資金は間違った使い方をされているわけであって、その結果株価は下落し、最終的には例えば株式公開買付(TOB)という形で何らかの行動を引き起こす事になるだろう。
  


Posted by financeman at 09:35Comments(0)

2013年11月17日

株主利益の極大化を図る(1)

ファイナンス機能が果たすべき役割の中で中心となるのは、まず企業の財務上の柔軟性を保持すること、そして株主の利益の極大化を図るために設備投資決定の尺度を設定することだ。後者の場合、株主がその企業以外で同じ程度のリスクを伴う投資を行ったときに得られる収益率を考慮しなければならない。
しかしながら、3つの問題が生じる。第一に、「財務」上の尺度よりも「戦略」上の目的を優先すべきではないか、と言う点である。しかし、「財務」と「戦略」を対立させるのは誤りである。確かに、事業を行ううえで、さまざまな重要な意思決定の中には、財務面から見た結果を数量化できないものもある。例えば技術革新に関するものがその一例だ。しかし、財務的評価が役立つものもある。「戦略」的事業を評価する際に重大な要素を把握する手助けになることもある。評価対象となる事業の遂行にあたって最低限必要な売り上げを算出したり、また、代替案の提起を行うこともあるのだ。  


Posted by financeman at 00:57Comments(0)

2013年11月04日

最も重要な財務対策

企業にとって財務政策の分野で最も重要なものは、次の2つ。第一に、設備投資に関して財務面での尺度をいかに設定するか、第二に、負債による資金調達をどの程度行うかを決定することだ。株主の利益を守ることは、ファイナンス機能の特別に重要な責任である。
したがって、設備投資を設定する際の尺度には、最低限必要とされる期待収益率が何らかの形で、織り込まれるのが通常である。この期待収益率とは、論理的には、その時点での金利水準と当該事業のリスクの両方が考慮されるものである。
他の尺度、例えばペイバック法などが用いられることもある。しかし、これは事業の収益性については、あまり参考にならない。また、事業の種類によっては、何らかの事業活動上の尺度に基づいて投資決定がなされることもある。例えば、ホテルでは予想稼働率、小売店では単位面積当たりの売上高や収益寄与度などが、収益性の目安として用いられることもある。  


Posted by financeman at 23:16Comments(0)

2013年10月27日

ファイナンスの役割(IV)

こうして決定した投資と資金調達の方針に基づき、流動性の管理が営まれる。これは、事業資金を手元に確保しつつ、余剰資金の運用を行い良好な投資収益を確保したり、短期の資金調達が必要となった場合に借入条件等を交渉するといった機能である。
為替レートや金利、商品市況の予期せぬ変動に伴うリスクをいかにヘッジするかの方針決定も、流動性の管理の一部といえる。
これら3つの方針決定の分野いずれにおいても、法人税が大きな影響を及ぼす場合がある。企業が投資や資金調達を決定するにあたって、税金の極小化が可能かどうか企業内で十分考慮することもファイナンス機能の1つといえよう。  


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2013年10月13日

ファイナンスの役割(Ⅲ)

企業にとってのファイナンスの3つの機能を以下に示す。
・設備投資計画(設備投資の尺度の設定、設備投資案件の財務的評価、キャッシュフローの計画)
・資本構成の選択(負債・自己資本比率の決定、資金調達方法の選択、配当政策の決定)
・流動性の管理(流動資産・流動負債の管理、キャッシュフローの管理)

この3つも順を追いながら説明していく。
まず、設備投資を決定するにあたり、当該事業から発生するキャッシュフローの予測を行う。
そしてそれに基づき事業期間中の信金の不足に加えて、ある程度の余裕を持たせるために必要な金額を計算し、これによって差し引きで必要となる資金調達の額が決まる。
次に考えなければならないのは、資金調達の形態や配当の水準といった問題である。しかし資金調達と配当には2つの側面がある。
まず、負債の自己資本比率に対する比率と配当が株主利益に占める比率について通常の水準を設定する必要がある。その一方である特定の事業年度にこれら通常の水準からの乖離などをどの程度許容するかを決定するのである。  


Posted by financeman at 15:51Comments(0)

2013年10月05日

ファイナンスの役割(Ⅱ)

企業におけるファイナンス機能は、これら3つの分野全てに関わるものだ。設備投資の意思決定のために財務上の尺度を設定する事は、戦略の分野での機能の一例である、リスク管理とのかかわりについては、先ほど述べたとおりである。また、現金、あるいはクレジットラインといった形で必要な資金を確保することは、事業活動の分野での機能の一例である。このフレームワークを用いることにより、企業にとってのファイナンスの3つの主要な機能と、それらの構築要素を明確にすることができる。  


Posted by financeman at 18:26Comments(0)

2013年09月25日

ファイナンスの役割(Ⅰ)

企業のマネジメント活動を理解するには、3つのタイプに分類するとよい。それは何かと言えば、「事業活動」、「戦略」、そして「リスク管理」である。
この3つの分野は互いに相容れないものではなく、実際には重なり合う部分もある。しかし一般的には「事業活動」とは、日々の材料の購入、労働力の投入といった「インプット」と、生産・販売といった「アウトプット管理」を指す。
また、「戦略」とは企業全体の姿についての長期的展望を指す。「リスク管理」とは幅広い概念で、事業活動全般で生じるリスクへの対処法を含むものだ。これに該当するものは、例えば商品の品揃えを多様化してリスク軽減を図るべきか否か、あるいはコスト構造を変更すべきか否か、などといったことである。
またリスク管理には財務リスクの管理も含まれる。これに関するものとして、資金調達方をどう選択するかにより生じるリスクや企業活動に伴って発生する為替リスクの管理がある。

  


Posted by financeman at 23:24Comments(0)