2014年06月07日

リスクを伴う投資の場合(2)

例えば発電所を新規に建設するといった投資案件を挙げてみよう。この場合、株式市場から類似した投資を選び出し、それを参考にして、その投資案件の期待収益率を算出する。このためには、株式市場において、リスクとはいったい何を意味するのかを吟味する必要がある。
リスクとは、予想を超えた事態が起こりうることである。株式に投資する場合、収益は予想を上回るかもしれないし、逆に下回るかもしれない。
株式投資はリスクを伴うが、財務省証券は実質的にはリスクがない。財務省証券の収益率の図を作ったら、ほとんどの年が0~10%に収まるだろう。平均から最も乖離したのは1980年代初めの数年間であるが、それでも10%を若干上回った程度であった。
財務省証券は満期まで保有した場合の収益が確定しているため、その収益率をもってリスク・フリー・レートと呼ぶことがある。
リスクに見合った見返りが得られなければ、あえてリスクを取ろうとする投資家は現れない。



Posted by financeman at 18:49│Comments(0)
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