2014年01月11日

資源を効率的に配分する

金融市場は市場価格を通じて伝達される情報を用いて、効率的な資源配分を実現する。次のようなケースを考えてみよう。ある農夫が小麦やとうもろこし、オートミールを栽培できる土地を所有していたとしよう。彼はこれらの作物を栽培するのにどのくらいの費用が必要で、どのくらいの作物が収穫されえうかをほぼ確実に知っている。
しかし収穫後にその作物にどのような値段がつけられるかについては確実なことはまったく分からない。価格を左右するのは天候だけではなく、将来の需要と供給の水準も大きな要素であるからだ。しかしながら、小麦やとうもろこし、オートミールの先物価格を見れば、自分の農場の栽培費用がどのようになっているかが分かるのでこの農夫はどの作物を栽培すれば最大の利益を得られるかを判断することができる。また、彼は先物市場を用いて作物の価格を保障し、安心して作付けを行うこともできるのである。こうして先物市場という金融市場により、土地を最も活用することが可能になる。



Posted by financeman at 15:27│Comments(0)
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